失敗しない退職金のおすすめ投資方法3選

失敗しない投資方法3選

失敗しない退職金のおすすめ投資方法3選

大切な退職金だから、絶対に減らしたくありません。しかし、投資をするか、しないか悩んでいるだけでは現状は変わりません。最初に、投資の目的を確認してください。具体的にあなたは手にした退職金をどのような目的に使おうと考えていますか。定年後の生活費ですか、家族や子どもたちへの贈与ですか。目的がはっきりすれば、投資した退職金の使用開始時期が決定します。使用開始時期から逆算すると投資期間がわかり、投資方法が決定します。例えば、

①定年後の生活費の場合・・・使用開始時期が今後まもなくと考えると、現金の割合を多く、残り金額で1年間以内の短期投資が賢明です。もしくは、投資ではなく、別の方法がいいかもしれません。

②家族、子供たちへの贈与の場合・・・使用開始時期は10年~20年後と考えられます。であれば投資期間を5年~10年間の長期投資、特に投資信託が安全です。

③余剰資金として生前に使用したい場合・・・定期的に配当金をもらい、ご自分の趣味や旅行等に利用していく高配当株式投資がよいでしょう。

これまで、たくさんの先輩方が退職金運用で失敗するのを見てきました。特に、人を疑うことのない優しい先輩が顔見知りというだけの出入り業者に勧誘されるままに契約し、老後の大事な資金を減らしてしまう現実は本当に寂しい気持ちになりました。

次の章より退職金に適した投資方法をご説明します。しかし、あくまでも私の経験を通した実践例の紹介です。最終判断はあなたご自身でお願いします。なぜなら一人ひとり生活環境や置かれた状況が違うからです。この記事が少しでも退職を迎えたみなさんのお役に立てればうれしいです。

退職金投資の準備を始める前に

思い立ったら投資を始めること

投資の開始時期を迷っていると、いつまでたっても一歩を踏み出せんません。「投資しよう」と思い投資の準備ができたら、すぐに始めてみましょう。ただし、準備には半年はかけましょう。というか、かかってしまいます。銀行口座開設、証券会社口座開設、投資の基礎知識習得(用語、投資方法、失敗例の検証等)、NISAの運用方法選択、iⅮecoの申請等 やることはいくつもあります。

退職前にあわてて準備するのは避け、半年前から余裕をもって取り組むことをおすすめします。未来に希望をもって、その過程を楽しんでください。

人任せにしない。失敗したくなければ自分で取り組むしかない。

決して人任せにしないでください。具体的には退職時期に近づいてくる保険、銀行、証券関係者などに任せきりにしない、簡単に契約しないということです。必ず自分で学んで納得してから手続きをしてください。もし、忙しくて退職前に十分に準備ができないと思うなら、退職後に時間をたっぷりとって準備することをおすすめします。これまで、お世話になったたくさんの先輩方が退職金勧誘で大失敗するのを見てきたので老婆心ですが書かせてもらいました。

一括投資しないこと

投資を始めるにあたり、悪いシナリオも想定しなければなりません。例えば、

①ある企業に投資を始めたとたんに不正が発覚し株価が下降した

②予想もしなかった新型ウィルス感染症が蔓延し、株価が暴落した  等です。

そのために、投資の効果が平均化するように、資金を一括投資せず、積立投資をしましょう。また、一つの企業、一つの分野(カテゴリー)に集中投資せず、複数の企業や複数の分野に分散投資をしましょう。初めて投資する人は、上記の条件をかなえるために「投資信託」をお勧めします。

安全面を重視すれば長期投資

株式投資は長期になればなるほど、利益率が高くなる傾向があります。短期間に投資結果を求めず、少なくとも5年間はじっくり投資を継続し、見守ってみましょう。

退職金は年齢%を現金で保有すること

年齢%とは、例えば 50歳の方は50%、60歳の方は60%という意味です。投資は予想だにしないことも起こります。投資資産が減少しても、現金があればなんとかなります。また、思わぬ病気やけがですぐに現金が必要になることも考えられます。危機回避にも細心の注意を図りましょう。

安心して一歩が踏み出せる簡単手順3選

投資初心者のための簡単手順を私の経験からお話しします。

手順1 ネット証券を開設する

証券会社を選ぶ理由として重視したのは、

①ホームページの見やすさ、使いやすさ

②取扱商品の多さ 等です。

私は証券会社には一度も足を運ばず、楽天証券 と SBI証券 をネットで開設しました。手続きは簡単です。スマートフォンからもできますが、PCの方が字や数字が大きいので作業しやすかったです。それぞれの証券会社に長所短所があります。あなたも運用を半年もすると使い分けることができますから、今から複数の証券会社を開設することをおすすめします。まずは2つの証券会社から始めましょう。

手順2 ネット銀行を開設する

今までネット銀行を利用してこなかったので本当に不安でした。大切なお金を預けている実感がないからです。具体的な不安要素は、

①通帳が無い

②行員の顔が見えない  等でした。

しかし、実際に利用してみるとメリットがたくさんありました。

①ほとんどのコンビニATMが利用できる

②回数制限はあるが手数料がかからない銀行が多い  等です。

取り扱う証券会社との関係を考えて、楽天銀行  住信SBIネット銀行 を開設しました。2行とも普段使いでもとても便利です。楽天銀行は普通預金の金利もかなり高いです。

手順3 自分の投資方針を決定する

投資開始前に自分の方針(ルール)を決めました。今後、投資を続けている中で変更することもあると思いますが、株価の上昇下降を目の当たりにした時に、平常心を保って、あわてずに対処するためです。

失敗しない具体的な投資方法3

方法1 米国ETF を 定期・定額投資

私は退職金で毎日5万円ずつ2つの米国ETFを定期・定額購入しています。月曜日、水曜日、金曜日はバンガード トータル ワールド ストックETF 通称VTを購入し、火曜日、木曜日はSPYDポートフォリオS&P 500高配当株式ETF 通称SPYD を購入し、その収支を定期的に公開しています。

定額投資なので株価が低くなった日は、「今日はいつもと比べて、同じ5万円でたくさんの株が購入できる」と前向きに考えました。また、定期投資なので株式相場の状況を考慮して購入するかしないか迷う必要もなく、ただ淡々と毎日購入することができました。そして、「これはドルコスト平均法を実践している」との理論の後ろ盾を信じることで、精神的に落ち着いて下落の状況を見ることができました。

方法2 米国S&P500株価指数連動の投資信託 を 定期・定額投資

ファンドの基準価格が、特定の指標と同じ動きを目標にし運用する投資信託をインデックスファンドと言います。代表的な指標とは日本では日経平均、TOPIXなどです。米国ではNYダウ、S&P500  などがあります。特に、米国のS&P500を指標としたインデックスファンドは大きな成果を上げています。証券会社によってさまざまな名前でインデックスファンドが出ていますが、指標が同じものだと運用結果も似ています。

私は、SBI証券で「 SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 」を定期・定額購入しています。また、その一部は『つみたてNISA』枠を利用しています。インデックスファンドの利点は、

①運用費などのコストが低く、安心

②複利の再投資が自動で、運用が簡単

③構成がシンプルなので素人でも評価結果(株価)が理解しやすい 点です。

方法3 年金の繰下げ受給

投資期間が5年以上ない方は無理に投資する必要はありません。むしろ年金の繰り下げ需給をした方が有利なのでおすすめです。日本の年金は以下のように、繰り下げ受給すると受け取り額が増加する仕組みになっています。

繰下げ請求月      増額率受給率

66歳0ヵ月~11ヵ月    8.4~16.1%

67歳0ヵ月~11ヵ月   16.8~24.5%

68歳0ヵ月~11ヵ月   25.2~32.9%

69歳0ヵ月~11ヵ月   33.6~41.3%

70歳0ヵ月        42.0%

なんと、70歳まで繰り下げると最大42%の増額になるのです。すごい利率の商品です。老後の生活費に少しでも余裕があれば、繰り下げ需給を考えるべきです。

最後に 「貯金は損」 投資を始めないと損をする理由

最近の銀行金利は、普通預金が 0.001% 、定期預金が 0.002% ほどです。

100万円を普通預金に1年間預けて得られる利息は、1,000,000円 × 0.001 × 0.01 =10円

そして、1回コンビニのATMを利用して手数料110円を支払うと、元本割れになります。現在の金利を考えると、貯金は「現金を家に置いておくのが心配」という人にはメリットがありますが、資金を増やしたいと考えている人には得はありません。

次の表は、100万円を仮に平均年利5%の投資信託に5年間、利息を再投資した場合の結果です。

元本 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目
100万円 105 110.25 115.7625 121.5506 127.6282

利息を使わず「再投資」にまわす、この驚くべき複利効果は、実際に計算すると実感できます。

参照ブログ

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